アルティメット公式ルール

9. ストールカウント

  1. 9.1. マーカーは、ディフェンス対象のスローワーに対し、「ストーリング」と言ってから 1 から 10 までのカウントを数える。各カウントの間隔は、【1 秒以上】でなければならない。
    解釈:ストールカウントの明確な伝達

    通常、ストールカウントは口頭で伝えられる。特定の状況では他の方法で伝えることを認めることが出来る。

    Steinarのコメント(非公式!):Stall language

    If you are playing a tournament under the WFDF Appendix, it is specified that stalling must be in English (see A8.1).

  2. 9.2. ストールカウントは、スローワーに明確に伝わるように数えなければならない。
    解釈:ストールカウントの開始タイミング

    事象:スローワーがディスクをキャッチした瞬間にストールカウントを始めることが出来る(インターセプションを除く)。

    結果:ダイブ後に起き上がったりフィールド外に出てしまったためにフィールド内に戻ってきたりなどスローワーが止まらないといけない状況でも、マーカーはカウントを開始してよい。

    補足:もしオフェンス側の選手がフィールド外周の物(安全上あってはならないが、実際にあるかもしれない状況)を避けるための時間を必要とするなら、マーカーはその時間はカウントするべきではない。

    もしスローワーが意図せず落としそうになったディスクを他の選手がディスクに触れずに地面に落ちる前に再び保持した場合、所有権は続いているとみなされる。スローワーが意図せず落としそうになったディスクを他の選手がディスクに触れて地面に落ちる前に再び保持した場合、所有権は新しくなったとみなされる。

    スローワーがセントラルゾーンでパスをキャッチしたがすぐにアウト・オブ・バウンズに出た場合、スローワーが 3m 以内に居なくてもマーカーが軸を置くべき場所から 3m 以内に居る場合はストールカウントを開始(継続)できる。

    備考:チーム A によるインターセプションの後はスローワーがイン・バウンズに居てもアウト・オブ・バウンズに居ても、スローワーが軸を確定するまでチーム B のマーカーはストールカウントを開始できない。

    走っている最中にディスクをキャッチしてインターセプトした場合、スローワーが止まって軸を確定するまでマーカーはストールカウントを開始せず待っている必要がある。

  3. 9.3. マーカーは以下の場合にのみ、ストールカウントを開始及び継続できる。
    1. 9.3.1. プレイが有効な状態である場合、またはターンオーバー後にピボットポイントが確定されたあと。
    2. 9.3.2. マーカーがスローワーのピボットポイント、もしくは適切なピボットの位置(スローワーがその位置にいない場合)から【3m 以内】にいる場合。
    3. 9.3.3. すべてのディフェンス側の選手が正しいポジションにいる場合。(18.1
  4. 9.4. マーカーが、スローワーから半径 3m を超えて離れた場合、もしくは別のディフェンス側の選手がマーカーとなった場合、ストールカウントを「ストーリング 1」に戻さなければならない。
  5. 9.5. プレイが中断した場合は、以下のカウントからプレイを再開する。
    1. 9.5.1. ディフェンスの反則に対するコールが認められた場合は、「ストーリング 1」から。
    2. 9.5.2. オフェンスの反則に対するコールが認められた場合は、最大 9 から。
    3. 9.5.3. ストール・アウトがコンテストとなった場合は、「ストーリング 8」から。
    4. 9.5.4. 16.3.2.に従ってプレイを継続した後は、ストールカウントは「ストーリング 1」から再開される。
    5. 9.5.5. その他のコール(ピックを含む)でプレイが中断した場合は、最大 6 から。
      解釈:その他のコール

      その他のコールとは以下を含む。

      • コンテストとなったファール
      • コンテストとなったゴール
      • コンテストとなったターンオーバー(ストールアウトを除く)
      • サイドラインにある障害物によるバイオレーション(2.7
      • インジャリー
      • テクニカル
      1. 9.5.5.1. ただし、スローワーに関するコールとレシーバーに関するコールが別々に発生し、ディスクがスローワーに戻された場合、ストールカウントはスローワーに関するコールの結果に基づいて再開される。
        解釈:ストールカウントの開始タイミング

        事象:ディスクを投げた後のスローワーにストールアウトがコールされコンテストとなった。パスの結果はコンテストとなったレシービング・ファールだった。

        結果:ディスクはスローワーに戻され、公式ルール 9.5.5.1 に従ってストールカウントは「ストーリング 8」から再開する。

        事象:ディスクを投げたスローワーがファールをコールし認められた。パスの結果はコンテストとなったレシービング・ファールだった。

        結果:ディスクはスローワーに戻され、公式ルール 9.5.5.1 に従ってストールカウントは「ストーリング 1」から再開する

      2. 9.5.5.2. チェック(10 章)に関連して「バイオレーション」がコールされた場合、ストールカウントはその反則の前に決定されたものと同じカウントから再開される。
        解釈:ストールカウントの開始タイミング

        スローワーによるファールでプレイが止まった。ストールカウントは「ストーリング 8」から再開しようとしていた。チェックの前にディフェンスが動いてオフェンスによってバイオレーションがコールされた。

        ディフェンスの反則であるが、公式ルール 9.5.5.2 に従ってストールカウントは再び「ストーリング 8」から開始する。

  6. 9.6. 「最大 [n] から再開」と記載されている場合(9.5.29.5.520.3.6)は、以下に従って再開するカウントを決定する。
    解釈:ストールカウント

    事象:コール後、ストールカウントは最大 6 から再開となった場合

    1. ストールカウントが 4 で止まったら「ストーリング 5」から再開
    2. ストールカウントが 8 で止まったら「ストーリング 6」から再開

    補足:「ストーリング」と数字の間に間隔は必要ない。

    備考:どのカウントから再開するかの合意が得られない場合、2 つの中間のカウントを使うべきである。少数は切り捨てる。

    1. 9.6.1. コールの直前に完全に発せられたことが合意されたカウントを[x]とした時、「ストーリング”x+1”」または「ストーリング”n”」のいずれかの数字の小さい方からストールカウントを再開する。(例)カウントが「最大 6 から再開」と記載されている場合(n=6)、プレイが中断した時点のカウントが 3であれば(x=3)、「ストーリング 4」からストールカウントを再開する。プレイが中断した時点のカウントが 7 であれば(x=7)、「ストーリング 6」から再開する。