アルティメット公式ルール

11. アウト・オブ・バウンズ

  1. 11.1. プレイングフィールド内は、すべてイン・バウンズである。プレイングフィールドの外周(ライン上)はプレイングフィールドの一部ではないため、アウト・オブ・バウンズである。選手でない人(フィールドにいる最大 14 人以外の人)は、すべてアウト・オブ・バウンズの一部とみなされる。
    Steinarのコメント(非公式!):Catching on the line

    This means that if you are catching while one or both feet are touching the line, or are landing on the line after a catch, you are out-of-bounds.

  2. 11.2. アウト・オブ・バウンズは、イン・バウンズではない地面及びその地面に触れているすべてのものを指す。ただし、ディフェンス側の選手は例外であり、常にイン・バウンズとみなされる。
  3. 11.3. アウト・オブ・バウンズではないオフェンス側の選手は、イン・バウンズである。
    1. 11.3.1. 空中にいる選手のイン・バウンズ/アウト・オブ・バウンズの状態は、選手がプレイングフィールド、もしくはアウト・オブ・バウンズに接触するまで変わらない。
      解釈:グレイテストプレイ

      事象:オフェンス側の選手がイン・バウンズでディスクをキャッチできないと判断してイン・バウンズから飛んだ。そしてディスクをキャッチしてアウト・オブ・バウンズに着地する前に投げた。

      結果:これは有効なパスである。

      理由:公式ルール 11.3.1 に従って、イン・バウンズから飛んで空中に居る選手はイン・バウンズのままである。これは選手がアウト・オブ・バウンズに着地するまで続き、この時には既に選手はディスクを離している。つまりこれはアウトではない。

      補足:空中に居る選手がディスクを投げることは公式ルール 18.2.1.1 に従って認められる。

      公式ルール 13.2.5 に従い、スローワーがキャッチする前に他の選手が触れた場合を除いて「グレイテスト」のスローを自分自身でキャッチすることはできない。

      「グレイテスト」の後のキャッチに対するコールがコンテストとなった場合、「グレイテスト」を投げた選手が最後のスローワーとなる。ディスクを投げた場所から最も近いフィールド上に軸を置く(軸の場所が攻めているエンドゾーン内になる場合はゴールライン上に軸を置く)。

    2. 11.3.2. ディスクをキャッチし、プレイングフィールドに接触してからアウト・オブ・バウンズに出てしまった選手は、ディスクの所有権を確立するまでディスクを保持している限り、イン・バウンズとみなされる。
      1. 11.3.2.1. この場合、選手はプレイングフィールドの外周を越えた位置まで戻り、プレイングフィールド内にピボットポイントを確定させなくてはならない(14.3 が有効である場合は除く)。
        Steinarのコメント(非公式!):Pivot foot on the line

        Note that this rule talks about pivot point, not pivot foot. As long as your pivot point (the point you are rotating around) is in-bounds, your pivot foot can be on the line in this situation. See also annotation on 13.8, and 11.3.3 below.

    3. 11.3.3. アウト・オブ・バウンズに接触したスローワーは、パスを出すまではイン・バウンズとみなされる 。
      Steinarのコメント(非公式!):Pivoting out of bounds

      This means that after an in-bounds catch, you can set your non-pivot foot out of bounds; this is not a turnover.

    4. 11.3.4. 選手同士の接触は、イン・バウンズ/アウト・オブ・バウンズの状態に影響を与えない。
  4. 11.4. 以下のような場合は、アウト・オブ・バウンズに接触したことによるターンオーバーであり、キャッチは成立していないと判断される。
    解釈:グレイテストプレイ

    オフェンス側の選手がアウト・オブ・バウンズでディスクをキャッチしたと相手が認識した場合、直ちに「アウト・オブ・バウンズ」または短く「アウト」とコールをするべきである。「足を見て」という発言はコールではなく、プレイは中断しない。

    「アウト」の判定をする選手は、アウトになったと合理的に確信していなければならなく、そうでなければコールをするべきではない。

    もし選手がアウト・オブ・バウンズだったかどうか不明な場合は、プレイを止めて最もよく見える位置に居た選手によって議論されるべきである。サイドラインに居た人に意見を求めたとしても、最終的なコールの判断は選手がする。もしコンテストとなった場合は一つ前のスローワーにディスクを戻すべきである。

    補足:線が引かれていないフィールドで試合が行われている場合、「アウト・オブ・バウンズ」かどうかのコールはレシーバーに有利に働くはずである。

    解釈:サイドライン付近でのキャッチ

    事象:サイドラインにかなり近い場所でキャッチしてアウト・オブ・バウンズに出て所有権を獲得した。

    結果:(アウト・オブ・バウンズに触れずに)イン・バウンズに触れながらのキャッチ(回転していないディスクを少なくとも 2 つの身体部分の間に挟んだ状態)である限り、イン・バウンズでのキャッチである。

    理由:公式ルール 11.3.2 の通り、所有権を確定するまでキャッチを維持できている限り、一度ディスクをキャッチした選手はアウト・オブ・バウンズに出ることができる。

    補足:イン・バウンズでディスクをキャッチした選手がアウト・オブ・バウンズに触れて所有権が確定する前にディスクをファンブルしてしまった場合はアウト・オブ・バウンズによるターンオーバーになる。これはディスクが地面に落ちる前にディスクを所持できるか否かは関係ない。

    1. 11.4.1. オフェンス側の選手がディスクに触れた際に、その選手がアウト・オブ・バウンズに接触していた場合。
      解釈:アウト・オブ・バウンズに触れているレシーバー

      レシーバーの足がイン・バウンズにあっても髪や服がアウト・オブ・バウンズに触れていた場合、そのレシーバーはアウト・オブ・バウンズとみなされる。

    2. 11.4.2. オフェンス側の選手が空中でディスクをキャッチした後、ディスクに触れたまま最初に接触したものがアウト・オブ・バウンズである場合。
      Steinarのコメント(非公式!):First contact

      For the definition of “first contact”, see annotation on 14.1.1; if you catch the disc while in the air and land with both feet approximately at the same time, and one of them is out or touching the line, you are out.

  5. 11.5. ディスクは、プレイが有効な状態になった、もしくはプレイが開始された時点で、イン・バウンズとみなされる。
  6. 11.6. ディスクは、最初にアウト・オブ・バウンズ、もしくはアウト・オブ・バウンズにいるオフェンス側の選手に触れた時点でアウト・オブ・バウンズとなる。ディスクがオフェンス側の選手によってキャッチされた場合、イン/アウト・オブ・バウンズは、その選手と同じ状態とみなされる。ディスクが同時に複数のオフェンス側の選手にキャッチされ、そのうちの 1 人がアウト・オブ・バウンズの場合、ディスクもアウト・オブ・バウンズとなる。
  7. 11.7. ディスクは、プレイングフィールドの外周を一度越えてからプレイングフィールド内に戻ってくることができる。選手は、アウト・オブ・バウンズに出てディスクに対してプレイすることができる。
    解釈:プレイングフィールドから離れる

    ディスクに対してプレイをするためにプレイングフィールドを離れた後、任意の地点に戻ってくることは許される。しかし、オフェンス側の選手がアウト・オブ・バウンズから飛んでプレイングフィールドに触れる前にディスクに触れた場合はターンオーバーとなる(公式ルール 11.3.1/ 11.6/ 13.1.3)。

    補足:意図的にプレイングフィールドを離れて自分の位置をだますためにサイドラインに居る選手や物を使うことは悪いスピリットである。

    Steinarのコメント(非公式!):プレイングフィールドから離れる

    It is presumably also allowed to leave the playing field to avoid a dangerous situation, even if you are not making a play on the disc. E.g., if someone comes diving towards you, the safest option may very well be to make a jump out-of-bounds.

  8. 11.8. アウト・オブ・バウンズへ出た位置とは、ディスクがアウト・オブ・バウンズもしくは選手に触れる最も直前に、以下のいずれかの状態であった位置のことである。
    解釈:プレイングフィールドから離れる

    事象:ロングスローが投げられてフィールド内に戻ってこなかった。このとき、どこに軸を正しく置いてプレイを再開するのだろうか?

    結果:ディフェンスの選手はディスクに対してプレイしているときは常にイン・バウンズとみなされる(11.2)。つまり、アウト・オブ・バウンズでディスクに触れた場合は最も近いセントラルゾーンから始める(11.8.2)。備考:ディフェンスの選手がディスクに触れたが、風の影響でディスクがフィールド内に戻ってきた - このプレイはまだ続いている

    オフェンス側の選手はアウト・オブ・バウンズになり得る(11.6)。つまり同じ状況でオフェンス側の選手が始めに触れたら即ターンオーバーとなり、ディスクは外周を超えた位置まで戻される(即ち、最後にイン・バウンズだった位置)。(11.8.1)。

    オフェンス側の選手がイン・バウンズから飛んで着地する前にディスクに触れると、ディスクがイン・バウンズだった位置というのが確立される。もしレシーバーが所有権を確立せずターンオーバーとなる結果になったら、そのオフェンス側の選手が触れた場所から最も近い位置から開始される。もしレシーバーが空中でキャッチして投げてディスクがイン・バウンズに接した場合、ディスクがイン・バウンズに戻ってきたとする。

    備考:プレイをもっとよく見ていた選手達がどこでアウト・オブ・バウンズになったか合意が得られない場合は、双方が主張する 2 点の中間を使用するべきである。

    補足:ディフェンスの選手が飛んでパスをインターセプトしてアウト・オブ・バウンズに着地した場合、「再びターンオーバー」とはならない。- ディフェンスの選手が所有権を得たままである。

    1. 11.8.1. ディスクがプレイングフィールドから部分的または全体的に外周を超えた位置。
    2. 11.8.2. イン・バウンズの選手に接触した位置。
  9. 11.9. ディスクがアウト・オブ・バウンズとなり、適切なピボットの位置から【3m】を超えて離れた場合は、選手でない人がディスクを回収することができる。ただし、プレイングフィールドから【3m】の位置からは、スローワーがディスクを運ばなければならない(選手ではない人がディスクを運べるのは 3m の位置まで)。
    解釈:選手でない人がアウト・オブ・バウンズのディスクを回収する

    事象:選手でない人がアウト・オブ・バウンズのディスクを回収して外周に立っているスローワーにディスクを返した。

    結果:公式ルール 11.9 で選手でない人が回収することは許されているが、最後の3 m はスローワーが運ばなくてはいけない。ゆえに、スローワーはフィールドから 3 m 歩いて戻ってくるべきである。その後、正しい場所に軸を置き、プレイを再開できる。

    補足:もしスローワーが 3 m 離れずにプレイを開始した場合、相手はバイオレーションをコールでき、チェックからプレイを再開する。

    しかしながらディスクをスローワーに返したことによって不利になったと相手が感じなければ、プレイを続けてよい。

    選手でない人は軸となる場所から 3 m 以上離れていて転がっているアウト・オブ・バウンズのディスクを止めることができる。

    The team in possession may choose to substitute a disc if the disc is out-of-bounds, and it will save time to substitute it. The thrower must still carry the disc the last 3 metres to the field. The thrower should notify the nearest defender if they are substituting the disc.

    備考:ディスクがアウト・オブ・バウンズになるまで選手でない人が意図的にディスクを触るべきない。

    Steinarのコメント(非公式!):Retrieving a disc for another player

    You also are not allowed to retrieve a disc for a teammate. Once you pick up the disc, you have established possession (by the definition of possession); 8.3 says you cannot transfer possession during dead play, and 13.6 says you cannot transfer possession after a turnover.

    You should not, in general, retrieve a disc for an opponent; even though it would be polite, you don't know who from the other team would want it (giving them the same problem as in the previous paragraph), and you may either be slowing their team down or giving them less time to prepare. If it's far out of bounds, though, it would probably be fine to take on the role of a non-player from the previous annotation and put it neatly on the ground three meters away from the field.