アルティメット公式ルール
8. プレイの状態
- 8.1. 以下(8.1.1~8.1.4)の場合、プレイは停止しているため、ターンオーバーは発生しない。
- 8.1.1. 得点後からプルまでの間。
- 8.1.2. プル後、もしくはターンオーバー後に適切なピボットの位置までディスクを移動する必要がある場合に、そのピボットポイントが確定されるまでの間。
- 8.1.3. プレイを中断するコールがされた後、もしくはその他の理由でプレイが中断された後に、チェックによってプレイが再開されるまでの間。
- 8.1.4. ディスクが地面に落ちた後、然るべきチームによってディスクの所有権が確立されるまでの間。
解釈:ディスクが地面に落ちた
ディスクが地面に接触してディスクが地面に接触する前にどの選手もディスクをキャッチしていなかった場合、またはキャッチ後に選手がコントロールを失ってディスクが地面に接触した場合は、ディスクが地面に落ちたものとみなされる。
補足:イン・バウンズに落下したプルやターンオーバーの後、オフェンス側の選手がもしイン・バウンズでディスクを拾おうと試みたものの失敗してディスクを地面に落としてしまった場合、オフェンスがディスクを落とす前に完全に制御していたのでなければ再度ターンオーバーとはならない。
- 8.1.5. 他に特定の規定がある場合を除いて、プレイが停止している状態であっても選手は移動することができる。
解釈:プレイ中断中に動いた
アウト・オブ・バウンズによるターンオーバー後にスローワーがディスクに向かってプレイングフィールドを歩いているときは、すべての選手は動くことが出来る。
- 8.2. 8.1.で示した以外のすべての場合、プレイは有効な状態であるとする。
- 8.3. スローワーは、プレイが停止している状態でディスクの所有権を他の選手に移行することはできない。
- 8.4. 地面に落ちた後に転がっている、もしくは滑っているディスクは、どの選手が止めてもよい。
解釈:著しいディスクの位置の変更
事象:転がっているディスクを止めようとして選手が攻めているエンドゾーンの方向に飛ばしてしまった。
結果:口頭での要求または正しい位置を指し示すことで、相手はディスクを触った場所に軸を置くことを要求できる。プレイは止まらず再開時にチェックは必要ない(トラベル・インフラクションが認められた場合と類似している(公式ルール 18.2.5))。
ディスクの位置を著しく変えてしまったのがオフェンス側のチームだった場合、相手から要求されない限りディスクを触った場所に軸を移動するべきでない。
- 8.4.1. ディスクを止める行為によりディスクの位置が著しく変わってしまった場合、相手チームの選手は(位置が変わる前の)ディスクが触れられた位置にピボットポイントを確定させるように要求することができる。
- 8.5. ターンオーバー及びプルの後、歩くペース、もしくはそれよりも速いペースで真っ直ぐディスクに近寄り、ピボットポイントを確定させなければならない。
解釈:ターンオーバー後にディスクの上に立つ
事象:ターンオーバーが発生して新しくスローワーになろうとした選手がディスクの上に立ちチームが準備を完了することを待っている。
結果:ディフェンスは選手にプレイを再開するよう知らせるべきである。意図的に試合を遅らせることはスピリット・オブ・ザ・ゲームに反し、速やかにキャプテン同士で話し合うべきである。
理由:新しいスローワーはディスクを拾うときに遅らせてはいけないと公式ルール 8.5 に記載があるため。
補足:もし(よくあるターンオーバー後にて)他の選手がディスクに向かって来ている場合、最も近い選手はディスクを拾うかどうかを決めることが出来る。 - これはルール違反ではない。もしターンオーバーが起きても他のオフェンス側の選手が誰もディスクに向かって歩いていない場合、ルール違反となる。
相手チームは制限時間を適用する前に警告してルールを認識させることが推奨される。
- 8.5.1. 8.5.に加えて、ターンオーバー後、ディスクがアウト・オブ・バウンズにない場合、スローワーは以下の制限時間内にピボットポイントを確定しなければならない。
解釈:ターンオーバー後の制限時間
10 秒、または 20 秒の制限時間を適用するためにディフェンスが 5 秒間隔で制限時間のカウントダウンを大声で伝えるプリ・ストールを使用するべきである。プリ・ストールはディスクに最も近いオフェンス側の選手に認識してもらうべきである。制限時間をコールする選手はマーカーと同じである必要はない。
(WFDF 発行公式ルール付帯資料を適用しないのであれば)ディスクがアウト・オブ・バウンズに落下してプレイングフィールドに転がって戻ってきて止まった場合は制限時間の 8.5.1 は適用されない。
補足:WFDF 発行公式ルール付帯資料を適用する大会ではアウト・オブ・バウンズやプル後のディスクに対しても制限時間が適用される。
相手チームは制限時間を適用する前に警告してルールを認識させることが推奨される。
もしオフェンスが制限時間のカウントが速すぎると感じたらファストカウントをコールできる。
ディフェンスはオフェンスのディスクとピボットへの進路を妨げないようにしなければならない。
- 8.5.2. オフェンス側の選手が 8.5 もしくは 8.5.1 に違反した場合、ディフェンス側の選手は口頭で遅延行為について注意(「ディレイ・オブ・ゲーム」の通知、8.5.1.の違反についてはプリ・ストールの使用)をするか、「バイオレーション」をコールすることができる。
- 8.5.3. ディフェンス側の選手はオフェンス側の選手がディスクを拾ったりピボットポイントを定めたりするのを邪魔するような動きをしてはならない。
- 8.5.4. もしピボットの正しい位置について選手同士が同意できない場合には、双方が正しいと思う地点の中央にピボットの位置を定めることとする。
- 8.5.1. 8.5.に加えて、ターンオーバー後、ディスクがアウト・オブ・バウンズにない場合、スローワーは以下の制限時間内にピボットポイントを確定しなければならない。